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お知らせnews

2025.4.5

4月常例法座報告

昨日、4か月ぶりに常例法座を開催致しました。ご講師は、如来寺住職 打本 毅麿 師です。今月のテーマは「亡くなった人の供養には、読経が一番のご馳走と聞くが、お経は生きている人のために説いてあるという人もある。どういうわけなのか。」と、「お経とは何か」について学びました。
師は、「お経」に対するイメージには、①「よいところに行けるように読むのがお経」、②「魔除けや祟りよけの力があるのではないか」、③「先祖への感謝、先祖を粗末にしていると人から思われたくないから法事をつとめる」、④「聞いても意味のわからないお経を読んでもらっても有り難くない」、⑤「法事に遇わせていただく、ご縁に遇わせていただく、何が有難かったのか」などを挙げ、話し合いのヒントを提起してくださいました。
そして、師は「経は教なり、教は鏡なり」という善導大師のことばを紹介し、お寺で教えを聞いても家に帰ると忘れてしまう私の姿や、ウクライナとロシアが戦争をしている中で、国の命令によって戦場に出兵しているロシアの若い兵士たちまでも悪くみてしまう私たちの視点、一度身に着けたものを取り除くことがなかなかできないのが「ありのままの私たちである」ことを、後出しじゃんけん(後出しじゃんけんを負けることは難しい)をしながらわかりやすく丁寧に紹介して頂きました。
座談会では参加者から「端的にお話してくださり分かりやすかった。時間があっという間に過ぎた。いままでわからない話が多かったけどとても役に立った。」などの声をいただきました。
お念仏の道を教えていただいた恩師の詩も参加者と一緒に読み、懐かしく「また顕真さんに会いたい」と目頭が熱くなった時間でもありました。
「如何なる願いをもって この世をつき抜けていったか
 遺ったひとたちに 如何なる願いをかけているのか
 そのことをたずね続けるなかに 本当の出遇いがあると私は思う」
「『あなたに遇いたい』 打本顕真 作」一部抜粋

お経に説かれてある如来の願いをこれからも訪ね続けていこうと強く感じた法座でもありました。報告が長くなってすみません。

次回の常例法座(法話会)は、5月4日(日)13時半。
講師は、当寺住職。テーマ「寺参りや仏壇のお守りは年をとってからでもいいのではないか。」

どなたさまもご参加いただきますようよろしくお願い致します。