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2026.6.3

常例法座5月の報告及び6月のご案内

いつも当HPにお訪ねいただきありがとうございます。
去る5月4日に常例法座を開催いたしました。
講師は、札幌組如来寺住職 打本 毅麿さん。
テーマは、「宗教界から靖国神社の公式参拝に批判がされているのはどういうことか」。

内容は、
「この問題は私たち仏教徒にとって、①兵戈無用②殺してはならぬ、殺させてはならぬ③世の中安穏なれ、仏法弘まれ、の立場で考えることが重要であり、国家によっていのちが分別されていることが問われているテーマでもある。また、昨今の国内の情勢では、武器輸出や改憲の方向へと空気が変わってきている中、仏教徒とりわけ僧侶である私たちが問われている問題である」と仰ったのが印象に残りました。
そして、御寺院の門徒さんが発言されたことやお父様 打本顕真さんの「戦争への想像力を」と言う詩を紹介され、私たちのあり方と社会を問う機会となりました。

法話後の茶話会では、世界の情勢や政治についても多岐にわたり話し合いが出来て有意義な時間を過ごすことができました。顕真さんの「戦争への想像力を」も考えさせられましたが、「戦争へのリアリズム」を描いた詩だと思いましたので、紹介させていただきます。

「アメリカの人々よ」    作 打本 顕真 

「世界で最も強大な国に生きる アメリカのひとびとよ そのことの意味を あなた方は知っているか あなた方の国は いま イラクを攻撃しようとしている 圧倒的な軍事力をもって しかも 新兵器の実験も兼ねて大量の爆弾がイラクの大地に 打ち込まれるだろう 勝敗は はじめからわかっている 勝つか負けるか そんな賭けなど無用の一方的な戦争を いま起こそうとしているアメリカのひとびとよ 

私はアメリカが好きだ 陽気で楽天的で いつも希望を失わずに 敬虔なキリスト教徒として生きてきた アメリカのひとびとよ みずからの過ちも隠さずに公開して 勇気をもって改める道を歩んできたアメリカのひとびとよ すばらしい映画をいくつも作り 私たちに癒しを夢を 与え続けてくれたアメリカのひとびとよ 幼いときに 進駐してあなた方の国の とてつもなく大きな兵士にチョコレートを貰って喜んだ 私は日本のかつての子どもだ ハッピーエンドが好きな 底抜けに明るいアメリカのひとびとよ

湾岸戦争以来 孤立感を深めながら生きてきた イラクのひとびとを いま あなた方は攻撃しようとしている 爆弾の炸裂するなかを 逃げまどう女性と子どもたちの姿が 目に見えるようだ あるいは逃げる間など全く与えられずに 一瞬にして吹き飛ばされるのかも知れないイラクのひとびとのいのちは あなた方の手中にあるのだ なぜ そんなにイラクを攻撃したいのだ 

いかなる理由があろうと 戦争に正義などない あなた方のイラク攻撃には 何の正当性も正義もないのだ 9.11以来 あなた方は変わってしまったようだ 反テロのためならば すべてが許されるような風潮を 世界に押しつけている アメリカのひとびとよ

あなた方の国の兵士が打ち込む ミサイルの先には 逃げまどう無辜の民がいる あなた方の国が投げ込んだ爆弾のその下で 逃げきれずに死んでいった市民がどれほどいたであろうか 日本にもベトナムにもイラクにもアフガニスタンにも 数えきれない無残な死があった あなた方の国が投下した原爆によって 六十年の歳月を経ようとしているのに いまなお後遺症に苦しむ人びとがいるのだ そのことを しっかり見据える想像力を 失わずにいてほしい

アメリカという国家が勝っても アメリカ人が負ける戦争をしてはならない アメリカのひとびとよ

大好きなアメリカのひとびとよ 平和のためにこそ 手を取り合いたいものだ アメリカのひとびとよ」

以上、詩の引用。20数年前に、故 打本顕真さん書かれた詩でありますが、今の世界情勢やアメリカによるイラン攻撃が物語るように「歴史は繰り返されている」ことがリアルに伝わる詩でもありました。

次回6月4日の常例法座は、テーマ「浄土真宗は私に何を与え、現代に何をもたらそうとするのか」について、5月に続いて打本毅麿さんの法話を頂戴いたします。 なもあみだぶつ